カレンダーは、日本を含め多くの国々で、日曜日から始まっているとされています。
日曜始まりが古くから根付いている一方で、月曜始まりは機能的な理由から近年生まれた考え方ともいわれています。
曜日の始まりは文化や地域によって異なりますが、一般的には以下のように分かれています。
日曜日始まり
日曜日始まりは、主にキリスト教の影響を受けた国々(アメリカ、カナダ、メキシコ、ブラジルなど)では、日曜日が曜日の始まりとされています。この考え方では、日曜日が「休息の日」として重視されています。
月曜日始まり
月曜日始まりは、多くの国(ヨーロッパの多くの国や日本など)では、月曜日が曜日の始まりとされています。このスタイルは国際標準化機構(ISO)でも採用されており、ISO 8601では月曜日が週の最初の日とされています。
土曜日始まり
土曜日始まりは、一部の地域や文化(例えばユダヤ教の影響を受ける文化など)では、土曜日が週の最後の日とされており、金曜日の日没から土曜日の日没までが安息日として扱われることがあります。
このように、曜日の始まりは文化や宗教的な背景によって異なるため、特定の曜日を始まりとして定義するのは一概には言えません。
国際基準による曜日の始まり:ISO 8601における曜日の始まり
月曜日が週の始まり
ISO 8601では、週の最初の日は月曜日とされています。このため、月曜日から始まる一週間が標準とされています。
具体的には、
ISO 8601では、週の構成を「1週間は7日で構成され、月曜日から始まり、日曜日で終わるというサイクル」を基本としている。また、曜日のコードが定められ、月曜日が1で、日曜日が7。
この基準は、国際的なビジネスやコミュニケーションにおいて、一貫した日付・時間の表記を促進するために制定されており、特にEU諸国や国際的な組織で広く採用されています。したがって、国際的な場面では月曜日が週の始まりと見なされることが一般的です。
ちなみに、ISO 8601では、日付や時間の表記方法も定義されており、たとえば「2024-10-31」のように、年-月-日形式で表記します。
日本人の週末の意識
NHK放送文化研究所が2018年に実施した調査によると、「週末」が実際にはどのように解釈されているかについては、
半数近くが「土曜日と日曜日」(47%)、
次に多いのが「金曜日の夜から月曜日の朝まで」(18%)で、
以下「金曜日と土曜日」(17%)、
「土曜日のみ」(10%)などが続いており、人によってかなり異なります。同研究所のHP(ことばの研究>「週末」っていつ?)において「「週末」が具体的に何曜日のことを指すと考えるのかは、人によってかなり異なります。そのため、厳密さ・正確さが求められるような場合には、「週末」ではなく別の言い方をすることも考えてみたほうがよいでしょう。」とされ、これは「週末」の指す範囲があいまいであるととらえているように思います。
占いにおける曜日の始まり
一週間の占いにおいて、どの曜日から始まるかは、文化や地域によって異なりますが、以下のような傾向が見られます。
1. 日曜日始まり
アメリカやカナダなどの国々では、日曜日が一週間の始まりとされることが多いです。多くの占い誌やメディアでは、日曜日から始まる週の占いが一般的です。
2. 月曜日始まり
ヨーロッパや日本を含む多くの国では、月曜日が一週間の始まりとして広く採用されています。ISO 8601でも月曜日が週の始まりとされており、占いでもこの形式が用いられることがあります。
3. その他の文化
一部の文化や宗教的な背景を持つ地域では、土曜日が安息日とされ、金曜日の日没から土曜日の日没までが重要視されることがあります。このため、土曜日を週の始まりとして扱うこともあります。
占いにおいては、特にアメリカでは日曜日始まりが多く、日本や欧州では月曜日始まりが一般的です。占いの形式によっては、地域や文化に合わせた曜日の始まりが使われるため、具体的にはそれぞれの占い誌やメディアの方針に依存しています。